斎藤 仁に降りかかった災難 2
とうとう押さえこまれちゃった。男同士の絡みって格闘技みたいだな
直床じゃ背中が痛くなりそうだ
しかし、こうなると完全にhyde君不利だね。体格差が、ウエイト差が
「う〜〜〜〜〜」
か・可愛い、抵抗の仕方が。小動物がジタバタしてるっぽい
「hyde。 そんなに俺とヤルの嫌なのか?」
「え?・・・そうゆう訳やな・・あ! そうやないやろ?! 場所が問題やっての!
そんな言い方されても、だ・騙されへんでっ!」
「ショックだ・・、俺はいつでもどこでもhydeとヤリたいってのに、
お前は場所なんかが問題なんだ」
ショックだ。hyde君が所構わずな、こんな野獣みたいなのと付き合っていたなんて
「だ・だから、そういう問題やなくて・・・え〜と・・・」
h・hyde君、考え込むのもいいけど、無抵抗なうちにベルト取られてるようだが
だめだ、この輩、完全に扱い慣れてる
あぁ、観てられない。観てるけど
「あっ! サクラ、お前ずるいぞ! だから、何で今、ここでなん?!
あ〜、やめろって〜!」
「今、ここに、目の前にhydeがいるからっていう他に何か理由がいるのか?」
うわぁー。 あんな間近であんな真顔であんな台詞・・・
一度でいいから言ってみたいものだな。
しかも、頭なんか撫でながら、 心にメモしておこう。
「触れてない、それだけのことで俺は1日中お前に縛られている」
「さ・サクラ・・・あ・・ごめん。 俺、1日中お前のことなんて、今考えられへん」
こ、こ奴は〜〜〜!
hyde君!
そんな、「だからヤラセロ」な下心ありありの台詞にほだされてはいけない!
「なら、今だけは・・俺のこと・・考えてよ」
「あ・・あ、ぁ・・・サクラ・・・お前、ひ・卑怯、んっ・・あ」
観てていいんだろうか? こんな、誰かに舐めまわされてるhyde君を
この二人、一体どこまで行ってるんだろう?
なんて心配している間に、hyde君すっ裸ではないのかっ?
微妙に櫻澤君に邪魔されて見えないが、行くとこまで行ってるんだ
「ん、痛いよサクラ。 ボタンが・・・バックルが・・やめろよ」
「柔い肌してんな、そういう、刺激にいつまでも慣れない肌・・いいな」
「あ、んぁ、冷たいよ・・手。 床も・・いやや、冷たい、あ、あああっ!」
あ〜、櫻澤君の両脇から出てる足しか見えないけど、
あれだけツッテるってことは・・・・hyde君・・・かなり・・・・
「冷たい、やだサクラ、あ、あぁ、あ、ん、サクラッ、やだ・・や、んん〜」
う〜ん。 どんなことされてるんだろう?
「hydeん中はあったけ〜し、柔かいぞ。 指でこんだけキツかったら、
俺、入れたらすぐにでもヤバそうだ。 もっと感じろよhyde
声ももっと上げろ、遠慮すんなよ」
ゲーーーー!!!!
「あ・阿呆! あぁ・・あ・あ・もう、も、お前最低っ! こんのぉ〜〜」
そうだ! そんな輩、蹴っとばしてやれhyde君! やれっ!
「っと〜! あっぶねぇな、オイッ! お〜、いい格好だな、hyde」
「あっ! 馬鹿! 離せよっ、足!」
捕まっちゃった足、トロいな。 あれじゃ、あの輩から丸見えだろう
「ふふ〜ん、この格好させると、お前のアソコ分かりやすいんだ、知ってたか?」
「は?」
・・・・・・・・・・はぁ?
「ほら・・な? ココ・・・ほら」
「あっ! あーーーーー!! やだっ、サクラッ! やーーーーー!!!」
うわーーーー!! び・びっくりしたー!
h・hyde君! 何て声出すんだ! 本当に防音壁でよかった
「あーー!! あーー!! サクラーー!! バカーー!!」
「いいー!! いいー!! サクラーー!! もっとーー??」
・・・・・・・・・・何て奴、うぅ、hyde君
「ああ! はっ、もう! サクラ! 俺! だ・だめ!」
「しょうがねぇなぁ」
あの身体の角度。もしかして食べてますか?
「あ? ちょっと、ハッ、あぁサクラ! バ・バカ! もう! あああーーー!!!」
足がピンピンなのに、指先だけ丸くなってるのが可愛いなぁ
一瞬、hyde君の顔が観れたけど・・・もう・・・・死んでもいい
しかし、あ〜、・・・私は何てものを観てしまったんだ!
「hyde、イイ顔してたぞ」
「ハッ・変態野郎・・ハァ、〜〜なんで・・フゥ・・呑むんだよ、阿呆」
「俺の服に掛けられたら困るから」
「ハ・・最低っ」
どんな味がするんだ?
「お前、随分とヤッてなかっただろ? 濃かったぞ」
「!!! 余計なお世話やっ!」
・・・・・・・・・・濃かったですか(泣)
「服、着ろよ。 行くぞ」
「? どこに?」
「まさか、そんな顔で斎藤さんを待ってるつもりじゃないだろうな?
それに、自分だけ満足して俺はほったらかしのつもりか?
なんだったら、今ここで、その力入んねぇ身体、無理矢理抱いてもいいんだぞ」
「! う・・・・サクラのあほう〜」
「ほらほら、トロトロすんなよ、面倒だな。もうその上からコート羽織っとけっ」
「あ、あ、ちょっと待って、せめてズボン〜〜」
バタンッ!
あの輩! 部屋出る時に振り向きざまに笑いやがった!
だから何なのだっ!
自分だけがhyde君を独占しているとでも言いたかったのか?
だとしたら、何と幼稚で見境のないやり方なんだ!
・・・・・・あぁ、愛されてるんだなぁ、hyde君は。
しかし、なぜ、私にこんな当てつけがましいことをしたんだろう?
何か、むかっ腹が立ってきた!
何なのだ! あの輩は! くっそー!
私だって、私だって、hyde君のことを愛してるんだぞーーー!!!
『彼は、100年に一度出会えるかどうかという天才です。
その傍らで彼の仕事が見れ、尚且つ手伝うことができるなんて幸せです。
僕は、hyde君の全てを愛しているからこそ、いい音作りができるんです』
「くっそたれーーー!!!」
数日後、自宅でその記述を読むと、櫻澤は毒づいた
「あのクマ! 俺の牽制気付いちゃいねぇなっ!
可哀想だからhydeのイク顔チラ見させてやったってのによっ!」
自分に輪を掛けて忙しいhydeを独占することなどできるわけがない。
そんなことぐらいサクラだとて分かっている。
今のように何週間も会えないことも、仕事の性質上仕方のないことだ。
だが、だからといって、どちらかといえば周囲に人当たりのいいhydeが、
いい人間関係を形成し、いい仕事環境を作りあげる以上の状態を
野放しにしておくつもりは毛頭ない。
それでなくとも、意識的にか無意識にか、
周りにはた迷惑なフェロモンを振りまくhydeに特に特別な感情を持つような奴には、
多少手荒な方法でも自分の存在を常に認識しておいてもらわなくては、
こちらの精神がもたない。
「独占するにも、その方法なんだよ」
お互いがお互いに縛られるなんて、男でこの歳で、真っ平ごめんだ。
だが、彼を取り巻く常の一つにはなりたくない。
「いや・・・・あのクマ、分かってんだな。分かっててこの公言かよ。
ま、hydeの周囲かためるんなら、これぐらいの気概持っててくれねぇとな」
「しかし、こりゃいいストレスのはけ口が見つかったってなもんだ」
強気で不躾な態度のサクラへの多少の対抗意識の為、
hydeに対する自分の掛け値なしの心情を思わず語ってしまった斎藤仁に、
これからも降りかかる災難が待っているとは本人にも、
そして渦中のhydeにも計り知れないところである。
終
06.03.07
→ おまけ