HOW TO 事後


男と女の性感の違いなんて理解できるはずなどない。
当然だ。
自分は男だし、相手は女なのだから。
それに、それぞれが『こういうもの』だと思っているわけだし。
 
そもそもよっぽどのコマシ野郎か、
そういうことを専門に研究してる生物学者か、
そっち方面の『HOW TO』本を出版しようなんて思ってる奴以外、
男と女の性感が違うなどという考えにまで至るわけがない。

と、思っていた。
 
 
 
さて、
今日も今日とて一戦交えた後、
相変わらずhydeは、俺の横でうっすら汗ばんだ身体をうつ伏せにし、
身体全体で呼吸を整えている。

上下する滑らかで薄い背中が妙に色っぽい。
思わず指の腹でつっと背骨のくぼみを流す。
 
「ひっ、あ・あぁ! あ〜〜う〜・・このっ! アホザクラッ!」
「お? わりぃ」
 
全く感じやすい身体してんじゃん?
や〜らし〜の。
 
などと思いながら、シャワーの前に一服だと、
何の気なしにサイドテーブルにある煙草に手を伸ばし、
火をつけようとした途端・・・・・
 
 
ガバッ!
と、起き上がったhydeにぶんどられた。
 
「・・・・・・・・なんだ?」
 
よく見ると、hydeの頬はまだ上気しいる。
唇も激しく吸われたためかふっくらとして、いやに紅い。
瞳も熱でもあるかのように潤んでいる。
 

もしかして、まだ欲情中?
あ〜らら・・・・
でも、やっちゃんもう打ち止めです。
ここんとこハードな生活だった上、
今回のもちょっとハードだったから・・・・・

正直、今、申〜し訳ないけど、睡魔も来てる。
ごめんねhyde不甲斐なくって。
って、言ったら許してもらえるか?
 

ライター握ったままそんなことを考えていると、
俺の心情を悟ってか、ぶんどった煙草を握ったままのhydeが、
眉をピクリと動かした後、
「はぁ〜〜〜〜」と深い溜息を一つつき言った。
 
「サクラァ・・・俺も男やから分かるけど」
「うん」
「男のイクのって・・小便みたいなもんやんな?」
「は?」
 
「溜まったから吐き出す」
「そう言えないことはないな」
 
「どっちかってゆ〜と、イク瞬間より・・イク前の
 ・・あの登りつめるような感覚・・・のほうが快感?」
「あ? あ〜う〜ん? 分かんね〜よ」
 
また、何がご不満でこんな話を始めたんだか?
だが、ここで無下に扱うと後々もっと面倒なことになるんだ。
早くシャワー浴びたいけど、眠いけど、あ〜あ、付き合うか・・・
 
「射精した後ってな・・さっぱりする・・・やん?」
「うん〜」

「直後・・気持ちいい疲れっ・・てゆうか・・痺れってゆうか?」
「まあなぁ」
 
「せやけど・・・次に来るのは・・なんだか空虚感ってゆ〜のかぁ・・・」
「はぁ?」

「虚脱感ってゆ〜のかぁ・・・・・」
「?????」

「すっと・・墜とされる・・・ような感覚」
「お前、何が言いたいんだよ?」
 
「つまりな、終わった後・・・そういう感覚・・に襲われたなくて
 ・・男はすぐに・・・平常・・に・・戻りたがるんや」
「・・・・・難しいんだけど」
 
「やから、ヤッたらすぐにシャワー浴びたりっ!煙草吸うたりっ!
 適当に身体拭いてパンツさっさと穿いてっ!喉乾いたゆうてコップいっぱいの水
 ・・・腰に手当てて一気飲みするなんちゅう現実に戻れるんやっ!」
 

「・・・・・・お前も男だからそういうの分かるんだろ?」
何となく・・言いたいことが・・見えてきた嫌な予感。
 
「そうや!俺も男やからな・・・ただ・・処理したくて・・・ヤッちゃう
 ・・ときやって正直ある・・・しな」
「ま、それはお互い様ってやつだ」
 
「やけどな・・・今日みたいに良かったときは・・お前は出すだけやけど」
ちょっと待て! その目は何だ? hyde、目のふち紅いぞ・・・・・
 
「そうや、お前は出してすっきりするだけやけどな・・・・俺は・・・・あ」
あ・・って何? hyde、お前何で身体震えてんの?
 
「お前が・・身体から抜けていった・・・後でも・・しばらくうずいてんにゃで」
だ・だから? え〜と? 涙が滲んでるんだけど・・・・
 
「いさめんの・・・大変なんやで・・・お前・疲れてそうやったから・・俺・・が・我慢」
 
あ〜〜〜〜、顔が近づいてきた〜〜!
下がりきった眉に涙目。
上気した頬に半開きの口。
ぷっくり膨らんだ下唇を舌で湿らせて、
「はあぁ・・・ん」と、熱い息を吐く。
 
この上なき誘い顔!
 
「なのに・・何であ・あんな・・刺激与えんにゃぁ〜〜・・アホざくらぁ〜〜〜
 あ・あかんやん・・・・俺・・・火照りが・・・
 あぁ・・お・治まらへん・・何とかしてやサクラぁ〜〜」
 

ぐっはぁっ!(吐血)
 

「あぁ・・もうだめ・・俺・・・・あああ我慢できひん。
 サクラお願い・・・あぁん・・ん・・ん・・なぁ〜?」
「(ゴクリ)hyde・・」
 

わぁ〜〜〜、俺、すっきりして、一服して、シャワー浴びて、
ぐっすり眠るつもりだったのに・・・

何でこうなんの〜?????
 
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     ・
     ・
 
「ふう〜、ごちっ。 サクラッvv」
 
 
男と女の性感の違いなんて知らないし、これからも知ろうとも思わないが、
そのどっちも知ってるような奴に敵うわけがない。

1度に2回以上の方

06.02.05
 
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