俺はtetsu。
今や押しも押されぬ人気バンドとなった「ラルク」のリーダー的存在。
紆余曲折の末、結果的にラルクがここまで来れたのは、
ひとえに俺の才覚故との自負がある。
よって当然のことながら、メンバーに対してワンマンに接することは多々だ。
しかしそれもバンドの為、俺なりの最善なのだ。
バンドが上手くいく為の鉄則というのは幾つかある。
その一つとして、俺が第一に掲げるているのがバンド内の恋愛は禁止ということだ。
例外は認められない。断じてだ! 断じて!
しかし、その禁を犯してしまった恋愛はどうすべきだろう。
というより今、この状況を俺はどうすべきだろう。
扉一枚隔てただけのなのにそこは俺にとって異空間の何物でも無い。
というよ お前ら! 俺が予定よりはよ帰って来たことええ加減気づけや!
「あ〜〜、ちょっとkenちゃん、何するん〜〜〜、ん・ん・・・」
「何するんって、こ〜ゆ〜ことや!!!!」
「嘘、ちょ、やめ〜や」
「あかん、あかん、聞かへんで、今日は」
「何言って・・・・、あ、な・何出してんだよ! そんなごっついの姫死んじゃう!」
「これで一発ドッカンや! あ、逃げるな」
「逃げるに決まってるやろ! あっち行け! 寄るな! いややったら!」
「逃げても無駄やで。 俺から姫さんが逃げきれるわけないやん。 ほれっ!」
「あ〜〜〜〜、kenちゃんの阿呆!」
「お〜〜、姫さんすっごい格好やねぇ。 これ病みつきになりそっ」
「も、俺kenちゃん信じられへん・・・誰か助けて!!」
「誰もおらんおらん」
・・・・・・・何なんやこの会話は?
中で何が行われてるんや? い・いや、何がってアレやろ。
しかも無理矢理っぽい。
ここはリーダーとして、いや人として止めに入るべきやのに。
あ〜〜、何でや〜〜、身体が動かへんねん〜〜〜。
「あの〜〜、もしもしサクラさん?」
「あ?」
「止めないんですか」
「何で?」
「何でって!? 嫌がってますよhydeさん!!!」
「あ〜、あいつは何回ヤっても慣れないんだよな。
ちょっと可愛そうだけど、楽しめるようになるためにはヤり慣れて、
そういう感覚つけないとな。あ、tetsuも一緒にヤってきたら?
俺はもうヤり飽きたから」
な・何ですと!!??
お前、飽きるほどヤったんかい!
しかも、ちょっと可愛そうって、やっぱ無理矢理やんか!
その上3Pってどうゆうことやねん!
あ〜〜、俺はリーダー失格や。バンド内でこんな愚行が成されていたなんて。
それを知らんかったやなんて!
hydeはワンマンな俺に相談も出来へんかったんやろな・・・
すまん、hyde。 全部俺のせいや。 バンド解散して一から出直しや!
「さあさあ、姫さん、動かへんかったらイけれませんよ」
「〜〜〜〜〜、kenちゃんいけずや。 俺、できひんよ」
「何ゆうてるん? イキたいんやろ〜。 頑張って自分で動いてみ」
「て・手伝ってよ」
「あかんあかん。 これを乗り越えなんだら次のステップ進めへんがな」
「だって、怖いよ。何か出てきそうや」
「あ、その気持ちよう分かるわ。俺も最初そうやったからな」
「だったら・・・」
「あかんって、ゆっくりでええし、動いてみ。待っててやるし」
「う・動けないよ。 俺、そんな怖いことできへん。
kenちゃんやって、お願い」(←涙声)
「・・・・・・う!」(←?)
バァ〜〜〜ンッ!
「hyde〜〜〜〜!!!」
「うわっ! テッちゃん、どないしたん、血相変えて」
「血相も変わるがな! kenっ! お前、hydeに何無体なことさせて・・る・・ん?」
「マリオカート?」
「うん」
「あれ? kenちゃん・・何で鼻血出てんの?」
「あ・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
解説
マリオカート:任天堂のゲーム
マリオ含む数人のキャラクターで自分に合ったものを選び、カートに乗らせ、
いろんなダンジョンでスピードとテクニックを競う。
途中いろいろなトラップがあったり、相手からのアイテムを使った攻撃を受けたりなど、
なかなかに興奮するゲームだ。
hyde:チョイスキャラ・・・ピーチ姫
軽量級なので少しの接触で弾き飛ばされたりするがスピードはある。
飛ばされたり落ちたりすると、ドレスの中身が見えそうになる。
ken:チョイスキャラ・・・マリオ
中量級、スピード、ハンドル操作ともにバランス良
後談
「あ、サクラ〜〜。 腹減ったし、飯、食いに行かへん?」
「ん? 終わったのか? 楽しかったか?」
「まあな」
「ハァ〜〜、お前、退屈だからってメンバーで遊ぶなよ」
「お前かて協力してくれてたやんか」
「2人は誘わなくていいのか?」
「あぁ、まだ動けそうにないから・・・ええんちゃう?」
「?」
その頃部屋では、前のめりになったまま姿勢を戻せない2人がいた。
「あ・悪魔やな、アイツ」(←やっと自分が利用されたことに気づいたken)
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(泣)」(←また空振りに終わったtetsu)
俺はtetsu。
今や押しも押されぬ人気バンド「ラルク」のリーダー的存在だ。