「かぁ! か・か・か・・・・・」
「おぉ? hyde?」
「から〜〜〜〜いぃっ! 神さまぁ〜〜〜」
「当てたな。 しかし、お前のファンもしょーがないね」
「『DEVILED CHOCOLATE』
中にひとつだけ激辛仕様のチョコレートが入っています
最愛の人とお楽しみ下さい
」
「しょーもないのはそれに悪ノリして
チョコでロシアンルーレットやる俺らじゃないの?」
hydeはマネージャーがチェック済みの箱を次々と開き、
自分好みのチョコを捜す。
「あぁ、かれぇ〜。 唇が腫れそう」
それはチョコのせいなのか、
さきほどサクラに舌ごと強く吸われたからなのか。
素肌に無造作に羽織ったシースルー。
却って身体をいやらしくさせている。
きっちりと巻いた髪も、
汗で濡らせて乱れさせてみたいと思わせる。
香辛料入りのチョコを食べたhydeは、
うっすらと額に汗をかいている。
その、どれも多分hydeは承知している。
「そんな辛いチョコをどうして最愛と喰えなんて言うんだろうな?
お前のファンは?」
「俺の最愛が無粋なのをよく知ってるからやろ」
「なんだそれ? どういう意味だ?」
hydeはガサガサと何度も開いては見るチョコの箱の中に、
やっと好みのチョコを見つけ、サクラに手渡し食べろと促した。
「口ん中辛いんならお前が喰えよ」
先ほどからの賭けでチョコにはうんざりしているサクラが、
それでも仕方なさそうにhydeの選んだチョコを口に入れる。
「俺はもっと甘いこっちを喰うからいいの」
閉じ込めたKissの中でとろけだしたチョコレート。
少しまだ刺激が残ってる。
で、一体何を賭けてたんだ?
目の前でわずかに目を開いている真実。
神なのか悪魔なのか?
どちらであればよかったのか?
今更自分が賭けていたのものが何なのか思い出したところで、
既に押し流され抗えないでいることを、サクラは承知した。
08.02.14