間違えている大人たち


久し振りに身体を繋げると苦しそうに喘ぐ。
その綺麗に歪んだ顔にも欲情してますます膨張する。
 
「あ・・・大っきすんな・・・死ぬわ・・んっ」
 
思わず漏れたそんな色っぽい台詞。
もっと聴きたくなって深く打ち込み、腰を回した。
 
「あ・・あっかん、こんなエエのしばらく忘れとった・・あっ」
 
「ヤル方専門で?」
「はっ・・そ〜ゆことっ・・あ・・ん・あっ」
 
眉根を寄せて目を硬く閉じている表情に魅とれて、
しばらく動かずにhydeの顔を眺めていた。
 
hydeは身体に襲う甘い刺激の波を感じては、
身体を震わせ、内壁を動かし、俺の腰に足を絡ませる。
 
「ああぁあ・・・ん〜、サクラッ! う・・・・」
「う?」
 
「・・・・う・・う〜〜・・動け! バカッ!」
「久し振りだと素直だな?素直ついでに自分で動けば?」
 
「こんなピッタリ身体押さえ込まれて・・・・・
 動かれへんっての!  あ・・・ぁん・・もーーー」
 
 
何度も息を整えて、
あぁとか、ん〜とか、うぅとか、押し寄せる感覚に耐え、
身体の奥に迫る疼きをやりすごそうとしている。
 
その度に悩ましく頭を左右に振ったり、
かみ締めていた唇から息を漏らした瞬間紅い舌が覗いたり、
少し目じりに涙が滲んでいたり、
 
そんな彼を俺はうっとりと眺める。
 
 
はーと息を吐いてhydeが目を薄く開ける。
 
「落ち着いたか?」
 
「・・・こんな格好させられてて・・・落ち着くわけねぇだろっ!」
 
 
まだ身体は奥で繋がったままだ。
 
 
「このS野郎! 後で倍働けっ!」
「言われなくても」
 
 
ふんっと鼻で笑う。
組み敷かれてるのは自分なのにな。
 
 
「あ〜ぁ、サクラ・・・・俺はいっつも思うんや」
「何を?」
「こんな風にお前に扱われたりするとな」
「うん?」
 
「俺は一体どこで間違えたんやろうなってな」
 
 
何でお前なんやろ? やることおっさんやし。
女かてぎょうさんおってんのに。
何を間違えて俺はお前とこないなことしてんの?
何でこんな格好させられてんの?
お前とただ普通に出会って、
喋くって、飯喰って、仕事して、遊んで、
 
やのに、ヤってることは普通やあらへん。
 
間違ってるよなぁ、俺ら。
 
 
 
「何が言いたいのか分かんねーな」
 
 
あれこれ思考を巡らしているご様子のところで、
急に腰を進めてやった。
 
 
「あっ・・・ぁく・・・ちょ、まっ」
 
快感を取り逃がしていた下肢はその感覚にすぐに追いつく。
閉じた双眸が震えている。
 
 
「だからっ・・お・・まえ・・はっ・・ん・・ん・・Sだ・・って」
 
 
どこで間違えたって言うなら最初からだろ?
だけど何を間違えたかなんて知らねぇよ。
 
 
間違ってるだって?
 
 
だったら何でお前はこんなに嬉しそうに喘いでんだ?
どうしてそんなに感じてんだよ?
俺なんか置いてきぼりで、
今は一人で感覚を追いかけてるじゃないか。
 
淫欲に俺に喰らいついて、
肉襞のひとつひとつで感じているくせに。
 
 
hydeのもっと奥に進んでもっと乱暴に動くと
綺麗に描かれていた双眉がゆらりと歪んだ。
 
「あっ・・・ふ・かいよ・・・もう・・やめてっ」
 
何が間違ってるんだよ。
 
「やめ・・あぁっ・・ごめ・・・んっ・・・やだっ」
 
苦しいか?と聞くと
もうやめろと頷く。
 
気持ちいいんだろ?と言うと
でも苦しいと泣いた。
 
 
存分にhydeをゆさぶって、
きつく握って擦り上げて、
 
hydeの声が悲鳴になり始める。
 
自分がイくまで彼をイかせなかった。
hydeは狂ったように俺の名前を呼んだ。
 
やっぱりそんな彼を俺はうっとり眺める。
 
 
俺はhydeの中を精で汚し、
hydeは俺ら二人を汚す。
 
hydeの身体は弛緩して、
四肢はみっともなく放り投げられたままだ。
 
「ははっ、みっともねぇーの」
 
俺はhydeの中からずるりと這出し・・・・・
 
ティッシュに紅い色を見て、
 
なんだか虚しくなる。
 
 
間違った出会い。
間違った感情。
間違った時間。
間違ったSEX。
 
何とでもほざけよ。
 
どうお前が思ったところで、
そのたびに俺は笑い飛ばしてやる。
 
 
所詮俺らは間違えてる大人たち。

間違ったことがある

06.07.28
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