もしもの世界  〜ドイツ〜


ごわついた指がシャツの下に滑り込み、なだらかな肌を弄り始める。
気持ちの悪い感触に鳥肌を立たせながら、暴れて逃げようとするが、
男達の手で掴まれ押さえつけられてしまう。
口には、男の一人がポケットから取り出した汚いハンカチがねじ込まれ、
息をすることすら難しい。
シャツに潜り込んだ手が尖端の膨らみを摘むと、
hydeの身体がわずかに震えた。

「んんっ!」

儚げにもがく身体が纏うシャツを、1人の男が勢いよく引き裂く。
そこには日焼けのしていない白い肌が現れ、その日本人特有の
肌目の整った、触れれば吸い付きそうな肌に喉を鳴らしながら
もう1人の男が喰らいつき、紅い痕を残していった。
下肢に手が伸びると、hydeは必死に身をよじり抵抗するのだが、
それも幾本かの腕に押さえつけられ、簡単に下着まで剥ぎ取られてしまう。
もはや身に纏うものは何も無く、両腕と両足を押さえ込まれたhydeは、
その身体を下品な男達の眼前に晒す格好となってしまった。

「ヒュ〜〜ゥ」

男の1人が、そこらの女よりも細くしなやかなhydeの身体に
卑猥な賞賛を送る。
硬く瞑った両目の端に涙を滲ませながら、
顔を男達から背け屈辱に耐えるhydeの表情は、かえって男達の嗜虐心を
煽ってしまった。
続けられる暴行にhydeの身体は震え始めていたが、
何より絶えがたいのは、自分の欲望を無理矢理吐き出させられることだった。
男達はhydeを押さえ込んだまま、萎えきったhyde自身にゲタゲタと
笑いながら刺激を与え始めた。
精神的には拒めても、物理的に受ける刺激に対しては今、
日本に置き去りにしてきた男の愛撫に慣れきった身体のhydeには難しい。

身体を引き起こされると、1人の男がhydeを後ろから羽交い絞めにする。
自然、違う男から自分を掴まれ、上下に擦り上げられることで変化しつつある
淫らな自分の身体を目の当たりにする格好となってしまった。
自分を掴みこんでいる男が、形の悪い唇から長い舌を出し、
今度はhydeの幹裏に舌を這わせ始めた。
指は濡れ始めた鈴口に爪を立てている。

「うぅ、んっ」

もう一人は、hydeの身体中を舐め回し、その柔肌のいたるところに
紅い痕を残していた。

「んんっ」

あまりにも醜悪な自分の身体の有様が正視できず、
そこから顔を背けると、後ろでhydeを羽交い絞めにしていた男が、
hydeの口から布を取り出した。

・・・・・・声なんか上げてやるものか・・・・・

胸を弄ばれ、首筋を分厚い舌で舐め上げられながらも、
声を出すまいと必死に唇を噛み締める。

「あっ」

しかし、それもふいに感じた後ろへの刺激に、もろくも崩れ去ってしまった。

「やっ、いやだ!」

男達は、すんなりと指を咥えこんだhydeと、その感度の良さに更に興奮し、
2本、3本と太い指をhydeにめり込ませていった。
この状況での久しぶりのその感覚は、hydeにとって拷問にも等しい。

「あっ、ん・・・、や、あぁ、いや、いやだ! いやだっ!」

hydeは、もはや声を押えるどころか、与えられる刺激のままに喘ぐだけである。

「あっあっ・・・・あぁ!」

さっきまでhydeの身体を舐めまわしていた男が、
hydeの精液を自分に塗りたくるとhydeに指を立て、
もう片方の手で自分自身に刺激を与えていた男を押しのけ、
何事か叫びながらhydeの腰を高く掲げると、
熱い塊でもって勢いよくhydeを貫いた。

放出と、後ろを屠られた刺激で敏感になっている身体への更なる刺激に、
hydeは気が狂いそうだった。

「も、もういやだ。やめて・・・助けてサクラ!」

思わず自分の口から出た名前に、
今まで耐えてきた涙が堰を切って流れ出した。

「・・・あ、 サ、サクラ、サクラ・・・サクラ」

自分の身体から聞こえるグチュグチュという淫猥な音が
自らの耳に届かぬよう、hydeはその愛しい名前を呼び続けた。
 
男がhydeの体内に汚らわしい欲望を叩きつけると、
次の男はhydeの身体を反転し四つばいにさせ、
後ろからhydeに挿入してきた。
そして、hydeの腕を後ろに引っ張り上げる。
その態勢が、思いのほかhydeに強い刺激を与えた。

「ううっ! あ〜〜〜!」

叫び声を上げた口に、もう一人の男が自らを咥えさせる。
 
前と後ろからガクガクと容赦なく身体を揺さぶられ、
hydeが意識を手放しかけたとき、部屋のドアが大きな音を立て開くと、
部屋中に警笛が聞こえた。

いきなり身体を自由にされたhydeは、バランスを失ってベッドに
倒れこみながら、真っ青な顔で自分に駆け寄ってくるtetsuと、
素っ裸で逃げ惑う男の一人を、警官の制止も聞かずガンガン
殴りつけているkenの姿を見た。
 
(あぁ、俺は大丈夫、大丈夫だからね)
 
そう告げようとしてhydeの視界は暗転した。
 
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