Silent night & holly night 


クリスマスはどうせ暇しているんだろうと聞かれたので、
あぁ、特段予定は毎年のことながらないよと答えたら。
 
「相変わらずだらしねーヤツだ」
 
サクラおじちゃんはチビhydeパパにそう吐き捨てられた。
 
「そういうヤツはクリスマスなのに忙しい俺のような人のために働け」
 
チビhydeパパが今どんな仕事をしているのか、本当のところサクラおじちゃんははっきりわからない。
もっとはっきり言うと、まぁそんなことはどーでもいい。
けれど、チビhydeパパがとても面白くなさそうだったので、
サクラおじちゃんは別に暇しているわけでも、ずっと家にいるわけでもないのだけれど、チビhydeパパに言われたとおりに彼のために働くことにした。
 
 
相変わらずだらしないサクラおじちゃんである。
 
 
そうして歩いて数歩のお隣のチビhydeパパのお家へ雪駄でぺたぺた歩いて行くと、玄関のドアを開けて待っていてくれたのはチビhydeパパではなく、チビhydeだった。
 
「さくらおじちゃん、こんにちわ」
「こんにちわhyde。 おじちゃんはつけなくていいよ」
 
どうやらサクラおじちゃんのお手伝いは、クリスマスなのにどこにも連れて行ってあげられないチビhydeのシッターらしい。
そしてサクラおじちゃんは、チビhydeパパの顔も見れなければ、声も聴くことができなかった。
 
しかしまぁ、サクラおじちゃんにとってはそんなことは同上、どーでもいい。
家の中のどこかにいるかもしれない(いないかもしれない)チビhydeパパを、多少は気にすることもあるかもしれないけれど、チビhydeと今日は一緒にお家の中で遊べるのだ。
 
チビhydeもサクラおじちゃんのことを待っていてくれたようで、それはそれは可愛らしくじゃれつき回ってくれる。
 
サクラおじちゃんは頑張った。
折角のクリスマス。 
チビhydeが楽しく過ごせるように、精一杯頑張った。
その甲斐あって、チビhydeはきゃーきゃー喜んでくれた。

たくさん「さくら」と言ってくれた。
遊び疲れて寝る間際に、「だぁぁいすきぃ」も言ってくれた。
 
クリスマスなんてどーでもいいけど、サクラおじちゃんにも楽しいクリスマスだ。
 

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