Silent night & holly night
眠っている子供にキスしている時は、どんな大人だってその顔はきっと天使のようなんだろうな。
柄にもない気分に浸っていたサクラおじちゃんの目の前で、たぶんさっきまで天使だったろうチビhydeパパが振り向いた。
「寝るまで結構時間が掛かったな」
サクラおじちゃんを見下ろして「にたり」としたチビhydeパパを見て、
サクラおじちゃんはちょっと嫌な予感がした。
それから警戒する間もなく、両手でとんっと身体を押されると、無様にベッドの上に仰向けに転がされた。
ニヤニヤしながらすぐにチビhydeパパが重なってきた。
「ちょっと待て、一体なんだ?」
「お前は今度、俺のシッター」
「シッターっていくらなんでも・・・・・いや、その前に起きるじゃねーか」
「静かにしてれば起きないよ」
静かにさせとく自信なんてサクラおじちゃんにはない。
「何も今日で今でなくてもいーだろ」
「俺は今、おまえにさわっていたいきぶんなの」
チビhydeパパはなんだか自信満々にそう言った。
チビhydeパパの身体は温かい。
小さくて切なくなるほど温かい。
中はもっと温かい。
気持がよくてほっとするほど。
静かにしていればいいなんて言っておいて、
我慢できないところを弄られてチビhydeパパは随分な声をあげた。
隣りのベッドにいるチビhydeの長い睫毛を横目で確認する。
サクラおじちゃんの身体の上で
「あぁ」と熱い息を吐き出し身体をくねらす人の睫毛も長い。
「俺は、キスしたいときにキスして、触れたいときに触れるの」
気持ちよさで身体がふわふわしているチビhydeパパがサクラおじちゃんの首を舐めながら言った。
それも幸せだと言える。
いつかそれができなくなる日は必ずやって来るから。
だから・・・
「静かに」
Silent night
聖なる夜に接吻を
そうしたいと思う身体がそこにあるならいつまでも。
終
08.12.26