しぼんだhydeは絹子さんの口の中ですぐに張りを戻しつつあった。
男ってこんなもんなのよと絹子さんは思った。
「き・絹子さん、ちょっと俺やばぁ〜い」
顔を上げるとhydeが観ていた。
少し、汗ばんだ余裕のない顔で。
「さすがじょーすだね」
「それはどうも。 指のほうはどんな感じ?」
「ん〜、きもちわるい」
「じゃぁ、ココは?」
絹子さんが言う「ココ」というのがどこのことなのか
はっきりとはわからないけれど、hydeはなんだか身体の内側から
うずうずとするもどかしい感じがした。
絹子さんの中指が自分の中でピチャピチャ言うのを不思議に思った。
「知ってるでしょ? すごく感じやすいところなの。
指に当たってるのが分かるのよ。 これを擦ってもらうだけでイケれるの」
「ふ〜ん、やってみてよ」
hydeはまた両腕で顔を隠し、頭をベッドに沈めた。
絹子さんはゆっくりとhydeの中を擦った。
それから、hyde自身を口で吸ってやった。
hydeが硬くなり、
絹子さんの口の中がhydeの味でたくさんになり、
hydeのつま先に力が入ってくると絹子さんは嬉しくなった。
嬉しくなったけれど、
自分のことを好きでもないくせにこんなふうになって、
そして、それが悪いことでもあるように、
唇を噛んで声が漏れるのを一生懸命堪えているhydeを見て、
やっぱり男ってこんなもんなのよねと、
とうの昔にソレに嫌悪してソレを捨てた自分を思い出した。
「我慢することなんてないじゃない。
アタシは一応おんななんだから挿れてもいいのよ」
起ち上がったhydeに指を絡め、浮き出た血管にそって舌を這わせた。
「ごめん絹子さん。 俺、絹子さんのこと好きでも何でもないんだ
だからこのままイカしてくれる?」
hydeは閉じた眼を開くことなく、小さく喘ぎながら言った。
「ごめんね」と謝るhydeに絹子さんは少し怒りを感じた。
それから切って以降初めて自分の躯のことを切なく、疎ましく思った。
hydeのことを、優しいけれど思ったとおり非道い人間だとも思った。
「男の身体にこういう部分があるってことは、
そもそも神様が女のようになるこういう行為を
許しているってことだと思わない?」
「じゃぁ、どうして・・・・絹子さ・・んは男を捨てたんだよ」
途切れ途切れなのにしっかりした口調でそう言ったhydeが、
自分の躯を疎ましく思ったことを責めているように感じて、
絹子さんは思わずカッとなった。
中指で優しく揉んでいたhydeの感じるところに、
荒々しく人差し指を加えた。
hydeは堪らずに小さくうめき声を上げた。
「あぁ、こんなのしんじらんない・・・うそ・・・すっごくきもちいぃ」
hydeがもう細かく息を吐き出すことしかできなくなると、
絹子さんは今にも弾けそうなhydeを根元から咥え直し、
その先まで容赦なくきつく吸い上げた。
「あっ・・・あぁ・・・んんっ」
中途半端な欲望を吐き出したhydeの躯は、
しばらく女のようにびくついていた。
絹子さんはhydeの腹に飛んだ飛沫が、
脇腹を流れ落ちていくのを慌てて人差し指で拭うと、
それを、ただ皮膚を押し込んで創った自分の空洞に差し込んだ。
「またいつでもいらっしゃいな」
シャワーを浴びてこざっぱりとしたhydeを店先まで送り、絹子さんは言った。
「二度とこないよ。 だって絹子さんの顔見るの、もう恥ずかしいからね」
振り向いたhydeはいつの間にかサングラスを掛けていた。
「ありがと、絹子さん。 それじゃ」
hydeはポケットに両手を突っ込み、ちょっと猫背で絹子さんの視界から消えていった。