玄関の扉を開けると、そこには泣きじゃくったチビhydeが立っていた。
腕にはいつぞやにプレゼントでもらったという、
くたったパンダのぬいぐるみがしっかりと抱かれていた。
暖かそうなファーのフードつきコートの背中には、
髑髏のロゴの入った小さなリュック。
その中にはアイツがこだわってつくったガーゼのパジャマ(子供サイズ)
でも入っているのだろう。
今、世間様は赤や緑や金銀の装飾で着飾られていて、
朝から晩までクリスマス一色だ。
華やかな雰囲気に、大人でさえワクワクとした高揚感を押さえられない。
クリスマスにサンタさんがプレゼントを持ってきてくれるような子供であれば尚更だ。
それなのに今、目の前のチビhydeはパンダのぬいぐるみを
涙でグショグショにさせながら号泣している。
『どーしたの?』
『パパ、大嫌いー』
あぁ、とうとうこの日がやってきたか・・・と、サクラおじちゃんは思った。